リーマンショックの後、マクロ経済学徒の間で、ラインハート=ロゴフによる、過去800年の金融危機の歴史について記述した本が話題になっていた。
マクロ経済学は苦手なのでパスしていたが、著書の元となっている論文の要約版がウェブに無料公開されているので、読んでみた。
濱口桂一郎氏の前著『新しい労働社会』を読んだときは、日本の雇用の全体像が見えてきて、ある意味感動した。その濱口桂一郎氏が新著を出したというからには読まなければ!
帯の紹介文に惹かれて、Amazonのレビューでも高評価であったので、読んでみた本。
「21世紀の初頭には、私たちは週15時間程度働けばすむようになる」というケインズの予言とは、逆の方向に世の中が進んでいる。先進諸国でも、経済競争力強化を理由に労働時間の短縮は進んでいない。グローバリゼーションが加速する中、所得の格差も急速に拡がりつつある。雇用機会や賃金において拡大する不平等に歯止めはかかるのか。半世紀にわたって「働くということ」の意味を問い続けてきた思索の到達点。
TechCrunchで紹介されており、米Amazon.comでのカスタマーレビューでも絶賛されていたので、買っていた本。
Little Bets〔小さく賭けろ〕の著者、ピーター・シムズ、「失敗は重要だ」と力説〔ビデオ〕TechCrunchJAPAN
正味15分ぐらいの流し読みで読了させてしまったので、きっちりとした読書メモは書けないが、米Amazon.comのカスタマーレビューの1つにあった“Interesting Anecdotes but Nothing Groundbreaking”という一文で表さられる本であった。
Read More
読む本を選ぶ際に,商売人としてはついつい仕事につながる可能性/儲かる可能性も考えてしまうため,3,000円を超える手強そうな専門書となると,時間と金の費用対効果を考えて,尻込みしてしまいがち.しかし,この本『市場を創る』の評判の高さは色々なところで耳にしていたので,読んでみた.
マクロ,ミクロ問わず豊富な事例が激しく面白い.市場やミクロ経済学,制度設計に興味がある方には必読書.市場設計は起業家の仕事でもあるので,起業家にも面白い.
Read More
現在の日本経済のマクロの状況を分析した記事などを読むと十中八九「成長産業を創出することが大切だ」と出てくる.次なる疑問は「その成長産業ってどのような産業であり,どのように創出するのか?」になるのだが,そこまで主張している著作や記事というのは思ったほど多くない.寡聞な中で目にするのは,野口悠紀雄氏などが主張される,医療・介護を成長産業と位置づけて伸ばしていくパターンだ.医療・介護を成長産業にすることは可能そうにも思えるが,医療・介護というのは質が向上すると社会的コストが増大してしまうのではないか,という疑念が拭えない(質は保ちながら,コストを削減するイノベーションのニーズは年々高まっているだろう).
で,この原丈人氏の『21世紀の国富論』だ.著者は米国で通信系企業の起業→売却→ベンチャー・キャピタリスト兼各種国際・政府機関委員というビジネスエリートが憧れるキャリアを歩んでいる方で,マクロの経済システムおよび次なる基幹産業についての論考の書である.
読後の雑感をメモまで;
Read More
終戦記念日(敗戦記念日?)がある8月というのは例年、第二次世界大戦についての本を読みたくなって、Amazonで何冊かポチることが多い。しかし、国家や戦争や日本というものにそれほどの関心があるタイプではないので、買った本を読むことなく、本棚のどこかへ消えていくというのが例年のパターンだ。今年は東日本大震災の影響なのか、ポチった本をマジメに読んでみた。
小学生だった頃の自分は「第二次世界大戦は、日本の軍部の悪い人たちが暴走して引き起こした戦争で、国民は被害者。戦争はとにかく悪いこと。」という捉え方をしていたと思う。
Read More
シリコンバレーの興隆を社会科学の見地から分析した書として名作の評判もある、アナリー・サクセニアン (著)『現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、 ボストン・ルート128は沈んだか』をやっと読んだ。
※1995年に大前研一氏による翻訳で日本語訳の本が出ていたが、2009年に山形浩生氏による翻訳で再出版されている。大前研一氏による訳では省略されていた注釈や出典等が山形浩生氏の翻訳ではカバーされている。
この30年ぐらいシリコンバレーは新産業・新企業を生み出す世界で最もホットな地域であり続け、日本で「アメリカのようにベンチャー企業がどんどん生まれなければいけない」と言われる場合の「アメリカ」は大概「シリコンバレー」を指している。そして日本を含め世界中で「●●にシリコンバレーを作る!」という動きが至る所で見られているが、本家シリコンバレーのようになったところはない。
スタンフォード大学を中心とした産学連携が盛ん、オープンでカジュアルなカルチャー、人材市場の流動性が高い等の個々の特徴は知っているが、何がシリコンバレーをシリコンバレーたらしめているのか、他の地域はなぜ真似できないのか、という深い部分を知りたく、この本を読んでみた。シリコンバレーの小歴史本となっていて、興味深い原題産業史本とも言える。
Read More
タイトルからすると実学から最も遠い文学部を批判した本と予想されるがそうではない。サブタイトルの『誰も書かなかった大学の「いま」』が内容に合ったタイトルである。
大学から離れて10年以上経つ方には、変わっていないようで環境は大きく変わっている大学の現状を知る新書として適切であろうし、大学関係者には断片的に知っている情報を全体観をもって頭を整理するのに適切な新書。1、2時間の国内出張片道で読める。
Read More
カタカナの人名がたくさん出てくる世界史は頭に入りにくく、苦手で高校時代は選択しなかった。仕事をするようになって、時代の流れを大局観で捉えたり、世界で活躍する教養人と話したりする際に、世界史の知識のなさは課題として意識されるようになった。暗記型ではない、世界の歴史の流れを捉えられるような世界史書を求めていて、twitter上でオススメされたのが、ウィリアム・H. マクニール (著)『世界史・上』。
文庫本で1,400円は高いなと思ったが、読んでみれば内容はその10~100倍は詰まっている。 Read More