9月
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twitterの私のTLで最近目にすることが多い、グローバル人材やら社畜やらノマドやら大卒者のキャリアについて自分の考えをまとめておく。
まず刺激を受けた以下の記事やブログに感謝。
- 経産省「産学人材育成パートナーシップ グローバル人材育成委員会報告書」
http://www.meti.go.jp/press/20100423007/20100423007-2.pdf- 大石哲之(@tyk97)さんのブログ「アジア+ノマド」
http://tyk97.blogspot.com/search/label/%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%89- Schumpeter: Angst for the educated | The Economist http://www.economist.com/node/21528226
[日本語訳]高学歴者の苦悩:大学は出たけれど・・・ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/21599- 東大卒のプータローが嗜む極楽生活
年収100万円で「好きなことしかしない」は贅沢か?
http://moneyzine.jp/article/detail/198943- 内藤忍(@shinoby7110)さんのブログ:ホワイトカラーの仕事が機械化される時代がやってくる
http://www.shinoby.net/2011/09/post-2482.html- 内藤忍さんも読んでいそうな『コンピュータが仕事を奪う』
- 米国を待ち受ける「時給14ドル」の日常 (NY特急便) :日本経済新聞
http://s.nikkei.com/ph9TSZ- How Useful is a College Degree These Days? | Brazen Life
http://blog.brazencareerist.com/2011/09/14/how-useful-is-a-college-degree-these-days/
[日本語訳]大学にいく意味は?
http://econ101.jp/456
「グローバル人材」について;
- 猫も杓子も言い出した「グローバル人材」について、私の観察・理解では「グローバル人材」とは「文化差・時差・移動をものともしないハイパワー社畜」のことであり、「ハイパワー社畜」と呼んだ方がわかりやすい。英語等の外国語ができるのは当然だが、英語ができても「グローバル人材」にはならない。ハイパワーな社畜であることの方が重要だ。※私自身は「社畜」という言葉にネガティブな意味では使っていない。自分も社畜だ。
- 「日本人全員、グローバル人材を目指せ!」のような雰囲気があるが、実際に必要な「文化差・時差・移動をものともしないハイパワー社畜」は5%もいないだろう。世界を意識した高い競争意識をもつことの重要性は増すが、全員が英語をマスターする必要はない。英語が話せるだけで、仕事ができない、特筆するスキルがなければ、グローバルの労働市場の底辺にいる「グローバル・ワーキング/ノン・ワーキング・プア」に仲間入りするだけだ。英語の前に、差別化できるスキルを身につけるべし。
読んでないが、成毛眞氏の↓の本とおそらく同じ考え。
「ノマド」について;
- 私のTLでは「ノマド」が流行語っぽい感じになっている。定義がよくわからない。昔からどこでも通用するスキルをもった職人にはノマドの人が多かったが、それがインターネット時代になってフィジカルなスキルでなくてデジタルなスキルでも場所を選ばずに仕事をできるようになった職人が増えたということか。
- 職人がノマドしているのは憧れる。南アフリカ出身の知人は音楽エンジニアで、商売道具のMacBookProを持って、世界の先進国と中進国で定住と移動を繰り返して仕事している。私の祖父は保険診療を行わない名医(いわゆるブラックジャック)で、世界から患者は来ていたし、土日なく仕事しているような感じではあったが、毎年フルに1ヵ月休みをとって、世界を旅していた。どちらも羨ましいし憧れるが、どこでも通用するスキルをもっている職人であるからできる生き方だ。
- 私のような中途半端なホワイトカラー職でノマドというのもインターネットのおかげで不可能ではない。ただし、生活費を抑えながらの生き方になるだろう。子供がいなくて能力が高ければ、このような生き方もいいと思うし、自分が家族持ちでなければそのような生き方を選択する可能性も高いと思う。
「稼ぎを求めない生き方」について;
- ストックとしては高水準でフローは縮小している経済の中では、稼ぐことにこだわらず好きなことをやるというのは効用という意味ではROIが高いだろう。途上国で暮らせばもちろんだし、親元に暮らしたりシェアハウスしたりするなど、住居費だけなんとかすれば日本での生活費も低く済む。
- ただし、自分の老後は自分でなんとかしてください。自分のケツは自分で拭いてください。能力あるのに本人の意志で稼がなかった人たちの老後を支えることに賛成するほど私の器量は大きくない。
- 利己的な自分を棚において、もう一つ言うと、これまで生きてきた中で受けてきた先人たちの税金の恩恵分ぐらいは納税してほしいもんだ。これまでの人生、日々の生活で税金の恩恵を意識してみてほしい。
IT化とグローバル化が進行する中での先進国の若者のキャリアについて;
- マイナスの影響が大きいのは次の2つだ。特段の熟練が要求されないラインでのブルーカラーと、組織の頭脳でも手足でもない中途半端なホワイトカラー。前者はずいぶんと前から影響が出て低賃金国に仕事は流れて行っているが、これから影響が大きいのは後者だろう。後者に(も)属する私には厳しい時代だ。
- 一方、誤解されがちだが、ブルーカラーの仕事すべてが低賃金国に流れているわけではない。電気工事士などの顧客接点をもつブルーカラーの仕事は国外に流出しない。ホワイトカラーの時代と思われがちだが、顧客接点ありのブルーカラーの職業として魅力度は相対的に大幅に高まるだろう。
- 2年ほど前にカナダの同年代の知人と話していて驚いたことがある。その人はMBAホルダーのビジネスエリートなのだが、カナダの中学だか高校の同級生の中で一番金持ちで順調で幸せそうなのが、高卒で電気工事士として就職した人とのことだったのだ。仕事は景気に左右されず、海外とも移民とも競争することなく、数年で年収は$10 millionを超え、独立して今は30人ぐらい雇っているらしい。一方、私の知人は年収はそれなりに高いが、2度ほど失職しているし、MBA取得のためのローンをまだ返している状態。これに似た記事がちょうど出ていたので、読んでおくとよいだろう。
[日本語訳]大学にいく意味は?
http://econ101.jp/456 - 自分自身が中途半端なマルチな分野で仕事するホワイトカラーでもあるのでわかるが、中途半端なホワイトカラーの仕事はIT化のおかげで結構短期間で習得して代替可能。そしてそこには世界から猛者が集まりがち。つまりどんどん競争が激化する分野。一方、電気工事士やリフォーム工事士のような仕事は自分にはできないし、低賃金国の人に頼むこともできない。詳しい説明は上記記事を。
皆が、グローバル人材だ!大企業だ!公務員だ!ベンチャーだ!NPOだ!社会起業だ!ノマドだ!プロフェッショナル・ファームだ!と言っている間に、中卒高卒の同級生が電気工事士として、やりがい/高収入/安定を得ている可能性があるってことだ。
one comment so far...
[...] グローバル化とIT化の中の先進国の若者の生存戦略〜皆が、グローバル人材だ!大企業だ!公務員だ!ベンチャーだ!社会起業だ!ノマドだ!プロフェッショナル・ファームだ!と言っ [...]
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