11月 27

企業の人材育成の世界で注目されている気鋭の教育学者 中原 淳氏の初の単著「職場学習論―仕事の学びを科学する」を読了。

以前、中原 淳・金井 壽宏 共著「リフレクティブ・マネージャー 一流はつねに内省する」を読んだ際の読書メモでは僭越ながら次のように書いていた。

中原 淳・金井 壽宏 共著「リフレクティブ・マネージャー 一流はつねに内省する」

「働く大人の学び」という分野自体が、学問として始まったばかりのためか、興味深い研究の蓄積が少なく、科学的な検証乏しい様々な理論がゴロゴロと散らばっているような印象でした。一般人が学問を学ぶ最大の理由は、体系だった理論・知識の吸収だと思うのですが、その「体系だった」ものが見当たらない分野のようです。しかし、その未開の分野に切り込む著者中原さん・金井さんという研究者の切りこんで行く姿勢と行動力の方に感心し、今後は学問としておもしろくなってくるかもという期待を持ちました。
<中略>
科学としては定量的研究がとにかく少ないという印象ですので、地道な定量的研究による理論検証・構築を積み上げていただくことが一番の期待です。

「職場学習論―仕事の学びを科学する」は見事にこの期待に応えていただけた。
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11月 22

公開シンポジウム: 大学教育と職業との接続を考える──第1回「大学生の就職をめぐる諸問題と当面の打開策」を拝聴してきた。


第1回「大学生の就職をめぐる諸問題と当面の打開策」

近年の大学生の就職・採用をめぐって、①早期化や長期化、プロセスの煩雑化など、就職・採用活動の在り方自体に由来する困難の増大と、②景気の悪化によって就職先を見つけられないまま卒業する学生や、「就職留年」を選択する学生の増加 という2つの問題が深刻化しています。
また、これら2つの問題は、既卒の未就業者に対する不利な取扱いという採用慣行によって、互いに結びついていることも広く認識されるようになってきました。
かつてのバブル崩壊以前の日本社会においては、長期にわたる経済成長と、相対的に低い大学進学率の下で、恒常的な人手不足状況が存在しており、そこでは、現在よりもずっと短期の就職・採用活動を通じて、卒業と同時に殆どの学生が就職することが可能でした。
しかし、既にこうした状況が大きく変化して久しい現在、大学教育と職業との接続に関わるシステム全体を根本的に問い直すことが必要となっています。
シンポジウムの第1回目では、大学・企業・政府、そして学生を含むステークホルダーの間で、現在の問題状況に対する認識の共有を図るとともに、当面取るべき具体的な対策を提案することを目指します。

大概の話は既読の本に書いてある事項であったが、普段、就職問題について発言しない出井氏と勝間氏の意見が新鮮味があった。同時に、このような意見がフレッシュに感じられてしまうのは、自分の最近のインプットが教育界に少し偏っているからだろうと反省。
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11月 21

教授法の勉強のために、この本を読んでみた。Amazonでのレビュー評価も高い。

しかし、当たり前に近いような話がもったいぶって長文で書いてあると自分には感じられ、途中から流し読みで読了した。プロジェクト初期段階では大体似たような技法での会議を行う(この本で書かれているような「やさしい」感じではないが)のが当たり前だ。それを「アクションラーニング」という商標登録していそうな新名をつけてオリジナルの技法かのように喧伝しているのがよくわからない。

タイトルは「プロジェクト初期の効果的な会議の進め方」にして、次のスライド2枚で十分そうだ。
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11月 11

長年日本で暮らし日本で成功したアメリカ人起業家が、日本のサービス市場の問題点とその問題点をビジネスチャンスとみてチャレンジする起業家について書いた2006年の著作。タイトルだけをみるとアレレなトンデモ本の匂いがするが、しっかりした力作で、著述するにあたって入念な取材をしたことが伺われる(マクロ経済の話はトンデモ話も混じっていたりするが)。

著者2人の視点・私見は、日本村のアウトサイダーであるが故に、日本人の自分にははっとする視点・私見が多い。知っていることも多いが、アメリカ人起業家の視点で物事を捉え直せる。当たり前と思っていた前提を疑う訓練としても刺激になる本だ。

以下の引用を読んで頂きたい。
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11月 9

地域の産業創出と大学の実際を知りたく、濱田 康行 (編著) 「地域再生と大学」を拝読。

この本は、「はじめに」にある、次の問い(というか疑問というか期待?)に答える(というか応える?)試みを、各地域での大学発ベンチャーにフォーカスして紹介しているのが本著である。

大学は役に立つのか。(中略)世界規模でみた日本経済の相対的後退、そして国内に限ってみても地方・地域経済の著しい没落現象、それらへの歯止めに、大学は役に立っているのか。

巻末に2006年11月の堀場雅夫氏の講演が掲載されているが、上記点についての必要性のくだりを少し長いが以下に引用(太線は佐藤);
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11月 7

土曜日に青山学院大学大学院公開講座「IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達」を聴講してきた。

講演:「IPO激減時代のベンチャー経営と資金調達」
講師:NTVP代表 村口和孝氏
日時:11月6日(土)14:45 – 17:50
   ※前半:村口氏講演、後半:磯崎氏講演
   ※講義終了後に、両氏を交え懇親会を予定しています(実費)
場所:青山学院大学大学院(青山キャンパス内)
   ※教室の情報は、メールをいただいた方にお送りします。
費用:無料

特に村口氏の講演が刺激的であった。不勉強で恥ずかしいが「OODAループ」というのが初耳であった。

Wikipedia: OODAループ

スタートアップ段階でのPDCAサイクルの計画(Plan)の非力さを痛感していたので、納得のコンセプトであった。このOODAループをもっと早くもっと深く回していかなければいけない。

以下は自分用の講演メモ;
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