9月 30
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テンパッているくせに、「リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成フォーラム」というのに参加してきた。

9月30日「リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成フォーラム」
http://kokucheese.com/event/index/4429/

今回は、ライフネット生命保険(株) 出口治明 代表取締役社長 をお迎えして、『5000年史 Part. 1 ~人間とその社会を  よりよく理解するために~』と題してご講演をいただきます。
その後、『なぜ今リベラルアーツ教育が必要か?』と題しまして引き続きパネルディスカッションを行ないます。

ビジネススクールで教えるテクニック論に飽き足らない、本当の学びを得たい企業人、大学生の方、是非ご参集下さい。

17:20 – 17:30 ご挨拶
17:30 – 18:20
 ライフネット生命保険(株) 出口治明 代表取締役社長によるご講演 
 ご講演タイトル:
  『5000年史 Part. 1 ~人間とその社会を  よりよく理解するために~』
18:20 – 18:30 休憩
18:30 – 19:30
 パネルディスカッション:『なぜ今リベラルアーツ教育が必要か?』
  パネリスト:
    出口治明(ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長)
    松下博宣(東京農工大学大学院技術経営研究科 教授)
    麻生川静男(京都大学産官学連携本部 准教授)
  司会: 楠浦崇央(TechnoProducer株式会社 取締役)

テーマ「リベラルアーツ教育によるグローバルリーダー育成」は最近の私の大きな関心のひとつであり、ライフネット生命保険の出口さんの噂はかねがね耳にしていたし、以前お会いした松下さんは魅力的でロールモデルにしたい方であったので、松下さんのツイートで見かけてすぐに申し込んだ。あっという間に満員になってしまったようだ。

テーマと登壇者の名前しかみないで申し込んだため、参加してから最初は戸惑った。パネルディスカッションかと思っていたら、最初は出口さんによる『5000年史 Part. 1 ~人間とその社会を  よりよく理解するために~』という講演であったのだ。

1,000年単位で人類の歴史を捉える話だ。出口さんのディテールまでの博識ぶりと1,000年単位・地球単位で物事を捉えるスケール調整の自在っぷりに圧倒されてしまった。世界史について無知な自分は細かい固有名詞や事象がわからない。圧倒的な知識量をもって、初めて縮尺・切り方を自由自在に全体を捉えることができるのだろうな。前々から思っていたが、世界史はしっかり勉強したいな。

講演の後であったが、

「中国やインドが台頭する中で、日本はこのまま衰退するのか?」

という質問に対して、出口さんが以下のように答えられていたのが印象的であった。

「漢とローマ帝国という二大帝国の時代に、実はその二国の間に位置したインドが交易で栄え、漢、ローマ帝国よりもGDPが大きかったのです。日本はアメリカと中国の間に位置していて絶好のポジションにあります。中国やインドを脅威と捉えている時点で歴史から学べていません。米国と中国両方にうまくserveして儲ければいいのです。」

パネルディスカッション:『なぜ今リベラルアーツ教育が必要か?』 は、大学向けコンサルティングなどで色々勉強・吸収してきている分野なので、議論についていける。それにしても、登壇者だけでなく参加者の方の積極性とレベルも高い。こういう場では、会場から質問がでないと質問をして議論を盛り上げる役回りをよくやるのだが、どんどん質問がでるし、しかも質問のレベルが高い。

例えば、「リベラルアーツはえてして人文系学問に偏りがちですが、サイエンスはどのように捉えていますでしょうか?私は20世紀最高のリベラルアーツは量子力学だと考えています。アリストテレスやニュートン等様々な分野の叡智が詰まっている学問分野ですので。」など。

そのようなハイレベルな質問・議論が活発に行われ、あっという間に終了の時間となってしまったため、質問好きの私も質問をしそこねた。本当は以下の質問がしたかった

  • 明治時代だとして、皆さんがリベラルアーツおよびリベラルアーツ教育を日本語に訳すとなんと訳しますか?
  • リベラルアーツ教育は全員に必要ですか?それとも一部の層ですか?
  • 皆さんのお話を伺っても、自分の経験に照らし合わせても、海外経験はキーとなりそうです。学校の中で教育するよりも、海外に飛び込む体験の方が効果的・効率的ではありませんか?
  • さらに低レベルな質問としては以下もしたかった。

  • 皆さん、ものすごい読書量のようですが、子育て中も本を読まれていらっしゃいましたか?私は元々は読書する方なのですが、今は子育て期間で、会社で仕事をしているとき以外は、子供の面倒をみているのでいっぱいいっぱいなのですが。。
  • 出口さんの教育についての次の考えも興味深かった。

    教育とは生きる力を培うもの。
    生きる力とは人とは違うことを考え、数字とロジックを積み上げ、そのアイディアをビジネスとしてマネタイズする力。
    一方、考えることはほとんど模倣であり、独創的なことを考えることは難しい。学問とは、これまで人間がやってきたこと学ぶこと。

    <2010年10月1日追記>
    この言葉は当たり前のようで個人的には非常に嬉しかった。
    以前、某大学の職員にある提案をしにいったら、「それではビジネスではないですか。」という予想だにしない反応を受けたことがあるし、某大学の教授会に呼ばれたときも一部の教授の方からはなんとなく商売人を嫌う反応を感じた。一部の「大学人」の間では「ビジネス=金儲け=悪」という価値観というか思考回路があるようなのだ。

    会場から「リベラルアーツ教育とは自由意志の人間を育てる教育」という意見が出たときに、出口さんが「自由意志なんて存在しないんですよ」と仰られていたのも印象深い。おすすめされていた↓の本を今度読んでみよう。


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